アクアフォトミクス・ビギナーズストーリー

あなたについて教えてください。

酒井と申します。アクアフォトミクスを勉強し始めてから約一年経過した初心者です。もともと音楽の道を歩んでいましたので、アクアフォトミクスはもちろんですが、科学自体が0からのスタートでした。科学の勉強は中学生で止まっています。さらに中学生で学習していた内容もほとんど忘れています。

開始してから約1年ということですが、いつから始めましたか?

2019年の6月頃から週に数回来させていただき、正式には8月から来ています。

学習していて困ったことはありますか?

はい、全て真っ暗なところからのスタートですので、正直いうと、全てです。:) アクアフォトミクスは最新の研究分野ですので、初心者向けの日本語の本というものはもちろんありません。英語の論文は豊富にありましたが、英語もわからず、書いてある数式も読めず、全くわかりませんでした。

どのように学習を始めましたか?

まずは、実験の実践からでした。実験は、研究室の先輩に教えてもらいながら、行いました。実験はとっても根性が入りますね。気を抜くと、すぐに実験結果がおかしくなってしまいますので、解析する時に、無駄な時間を使ってしまいます。。そして、解析を始めました。Pirouetteという多変量解析ソフトを使って解析をしはじめましたが、もちろん全くわかりません。。。Pirouetteの日本語マニュアルを読み、多変量解析の雰囲気!を理解し、研究室で話をしていく中でPCAというものが大切だと聞いたのでそれができるように、ソフトの操作方法をマニュアルで学びながら実践していきました。あとは、研究室で週に一度ゼミがあるのですが、そこで先輩方のアクアフォトミクス分析を用いた発表で、分析の流れやキーワードを拾い、それを調べて、真似て、解析を行っていくことで少しずつ理解していくことができました。

アクアフォトミクスに関してはどう思われますか?

はい、とても素晴らしい研究分野だと思います。私は素人から始めましたので、素人目線ができるかと思いますが、名前がまず美しいと思います。アクアやフォトンというのはいい響きですね。アクアフォトミクスコンセプトで用いられる「水と光の相互作用」や「water mirror approach」といったものも美しいワードだと思います。

あと、この世界では、水に関わるものが多く、またその構成要素である酸素と水素に関わるものも追加すれば、関係するものはほとんどではないでしょうか。その水と光を用いて情報を得ることは、今までにわからなかった微細な情報を得ることができると思いますので、科学がとんでもなく発展していくかと思われます。そのような分野に携われることができて本当に幸せです。

これからの目標を教えてください。

はい、まずは、実験設計からアクアグラムまでのアクアフォトミクス分析手法をきっちりと行えるようにすることと、そして、それを用いて新たな知見を一つ見つけることです。また、日本ではまだまだアクアフォトミクスの概念が広まっていませんので、啓蒙活動をしたいと考えています。もちろん、そのために、アクアフォトミクス分析手法とそれに関わる科学分野の正しい基礎知識の習得が必要と考えていますので、そちらも合わせて学習していきたいと思っています。あとは、もちろん英語が必要ですね。。

アクアフォトミクスを始める方へ一年上の先輩としてアドバイスをお願いします。

英語が読めなくて、科学も全くわからないという昔の僕へアドバイスするとすれば、とにかく実践です。アクアフォトミクス分析は、実験設計から始まり解析し、アクアグラムを作成という流れになっていますので、まず実験設計をしてみる。そして、実験してみる。そして解析してみる。そしてアクアグラムを作る。そして結論する。もしわからないことがあれば、英語論文には丁寧に手法が書かれていますので、なんとかして読む。また、アクアフォトミクスに関わる科学知識(例として近赤外分光法、ケモメトリックス、水の知識)を学習する。そしてこれらをひたすらやる!これしかありません。これだけ聞くと、根性論のように聞こえますが、アクアフォトミクスを理解していくにつれて、分析を続けていくにつれて、とても美しい結果が見えてくる時があります。この時が本当に最高ですので、ぜひ味わってみて欲しいです。